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2011年12月

2011年12月30日 (金)

嬉しかったこと

P1060079 フェース用のオールインワンジェルの開発を始めてからすでに1年半が経過しようとしています。オーガニック認証を前提とするため、市販の類似製品の使用原料は全て参考にならず、ゼロからの試行錯誤は既にヴァージョン8を数えるまでになりました。

沢山の方々にモニターとして使用をして戴き、参考意見を頂戴しながら、数々のサンプルが作られては改善され、を繰り返して現在に至っています。

販売までになかなか辿り着かない原因の一つに、特にマイナス面として多い意見は保湿力が足りないというものですが、世の中に星の数ほどある保湿に優れた製品の原料や成分は、残念ながら私たちのオーガニック認証では認められていない原料ばかりで、人力だけが頼りの自転車と、エンジン付きのバイクが同じ条件で競争させられているように感じることもあります。

そんな悩ましき日々を送り続けた今年も終わりに近づいた本日、最近このオールインワンジェルをモニターをして頂いた女性からメールが届きました。この方は市販の化粧品が全く肌に合わず、お医者様から指定された保湿クリームだけが唯一という、モニターとしてはかなり重度の問題を抱えた方です。

二の腕で試す簡単なパッチテストをして頂き、アレルギー反応が出ないことを確認してから、目的たる顔に使用して頂いて数日が過ぎた頃、お医者様の処方である保湿クリームでさえ肌に白い畑が出来るというのに、私たちのオールインワンジェルでは、その畑が消え、保湿が実感できるようになったというのです。初めて、肌に浸透してゆく心地よさも感じたと仰ります。今まで処方された保湿クリームの我慢を強いられる嫌な臭いとは正反対の、いつまでも嗅いでいたいほど良い香りも楽しみなのだと・・・女性として、心配することなく使用できる化粧品と出会えた時の喜びは何物にも代え難い幸せなのだと。

それは偶然なのか、必然なのか。安全性を最大限に配慮し配合した原料の結果であることは想像が出来ますが、治療状態と言えるここまで過敏な肌の解決になる確信はありませんでしたし、その結果を科学的な裏付ける膨大な試験データもあるわけではありません。しかし、現実にあまりの喜ばれようと感謝のメールに、ご本人以上に私自身が涙が出るほどの嬉しさです。

製品に対する様々な意見と満足度はお客様一人一人によって違うものということを改めて知らされたわけですが、保湿、美白、アンチエイジングというような単純な美容目的のためにオーガニック化粧品という解決方法があるのではなく、仮に機能面でケミカル製品に劣ったとしても、「それ以上にお客様から求められる何かがあるのではないか」と考える必要がやはりありそうです。

この数年様々に送り出した製品で、結果多くの方々に喜ばれ、高い評価を戴いたと思われる製品の販売への動機や決断の一つには、今回のような少数のモニターの方々のご意見を信じて始めたことも少なくなかったように覚えます。無論、可能な限り多くの方々に喜んで戴きたい。でも、例え一人しかいないお客様のためであっても、必要とされ、喜んで戴けるのなら、という思いは、それが非現実的でも失くすべきではありません。何より、すべての方々に満足される製品というもののほうが不自然なのかもしれませんし。

化粧品だけではありませんが、様々な背景や制約や問題をクリアして製品はお客様に届くという現実はきっとこれからも変わりなく続くことでしょう。今年もそういった作業の連続だったように思いますが、1年の苦労がたった一つのメールで癒されるように、素直に「嬉しい」という気持ちを大事にして、これからも我々なりの製品を世に送り出し続けたいと願うばかりです。

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2011年12月25日 (日)

クリスマスは温泉で

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J7__J3___2 無事49日の法要も終わり、バタバタと数日が過ぎて本日はクリスマスです。

亡くなった義父には申し訳ないのですが、久しぶりに家族4人で過ごす年の瀬の日本ということもありますし、私たちは宗教に拘りもなく、子供たちも大きなって今さら大きなツリーや派手な包装のプレゼントにも興味は薄くなっていますので、我が家のクリスマスの最大の目的である家族一緒に今年1年の感謝をすることと、義父を偲ぶ時間を得るために、この日を海沿いの温泉旅館で過ごすことにしました。

東京から普通電車を乗り継いで辿り着いた海沿いの町は、正に絵を描いたようなさびれた田舎町です。旅館に向かう途中で休んだ喫茶店は時が止まったままのようですし、何もない海岸は、ただ澄んだ海水が繰り返し穏やかな波となって打ち寄せるだけです。

お世話になる旅館は古びていて、お世辞にも立派とは言えませんが、源泉かけ流しのお湯が自慢のようで、実際そのお湯は柔らかく優しく、露天風呂目前の波の音色をBGMにして、いつまでもいつまでも湯船に浸かっていられそうなほどでした。

食事も部屋ではなく以前は賑やかだったろうなと連想させる宴会場でのもので、料理も決して洗練されているとは言い難いですが、そこは海沿い旅館のプライドか、小ぶりですが「鮑の踊り食い」が主役のようで、見た目よりも美味しかったです。

確かに、無理のない価格を前提に選んだ温泉旅館でしたが、義父を偲び、家族の1年の無事を感謝するには十分な、いやむしろ、プライスレスに贅沢なクリスマスでした。

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2011年12月18日 (日)

目の前を飛行機が飛び立った

1312 家内の実家に不幸があり、年末は法要のために家族4人で帰郷することになりました。

エアーチケットも4人分となるとかなりの金額ですから、普段仕事に使うには選ぶことのない安いキャリア(ア社)を選ぶことになり、安売りチケットをインターネットで検索すること数日、4人で総額20万円強というチケットを手に入れます。ここまでは良かったのですが・・・

出発当日は2時間半前に空港に到着しまして、意気揚々のチェックイン。目の前を10組ほどの先客が並んでいますが特に驚くことはないものの、何せ1組のチェックインの手続き時間ががかかっています。

やれやれ、何とかチェックインを終えて出発まであと1時間30分ほどありますので、小腹を埋めにマクドナルドに出向いたのですが、これが運の尽き。

マクドナルドを1時間10分前に出て、手荷物チェックゲートに向かうと、これも長蛇の列。ここで約40分の足止めを食らいます。そこを何とかクリアしてパスポートコントロールに出向くと、過去見たこともないような込み具合で、いよいよ出発時間に到達。

結局出発ゲートに辿り着いたのは、搭乗予定の飛行機が既に出発して4分後。係りに何を訴えても後の祭りで、誰に文句を言ってよいのやら・・・・・更に最悪なのは安いチケットのため、振替便も払い戻しも全く不可!つまりすべてがパーとなったわけです。

今まで数えきれないフライトを経験しましたが、ここまで酷いケースは正に初めてでした。当然かなり落ち込む状況ではあります。探しに探して手に入れた格安チケットがパーなんですからね。が、ここは我が家のモットーとする「何でも前向き」精神が働きまして、「この飛行機には乗るなという神様のお告げだよ」と言う子供たちの言葉に励まされ? 早速次の便(今度はまともなエアーフランス)の予約を行い、その日はミラノのちょっと贅沢なホテルを利用し(たっぷりのお湯の湯船に浸かり)、夕食も普段まず利用しないプチ高級レストランで家族水入らずの楽しいディナーを過ごした訳です。

何事も気持ち次第。アクシデントは常に付きまとうものですから、何があっても笑って済ませ、プラスに捉えて、前向きに考える。来年もこの意気で我が家は突き進もうと考えています。

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2011年12月15日 (木)

フィレンツエの昼食

Fi0Fi1Fi2Fi3Fi4Fi5 クリスマスも近いこの日、お客様と一緒にフィレンツエの中心街で昼食となりました。街の広場では、クリスマス用の雑貨やお菓子などの店が立ち並び雰囲気を盛り上げております。

この日は、表敬訪問した香水屋さんのオーナーが普段昼食を取っているレストランに連れて行って戴きます。

暖冬ということで店外にも未だ出ている正にイタリアンのギンガムチェックのクロスがかかるテーブル、店内は古きフィレンツエの雰囲気そのもので、とても期待できそうです。

観光客然とした方が雰囲気も盛り上がるということで、ワインも伝統のこも被りのボトルに入ったキアンティの赤を注文し、パスタも、フェットチーネの猪肉のミートソースを戴いたりしました。

一時期イタリアでもモダンな料理が増えた時期もありましたが、イタリア人にとって、イタリア料理は世界の中心。やはり、伝統的な料理は残るところか、あくまでも外食のスタンダードを揺るがせません。

今年も残すところあと半月です。

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2011年12月11日 (日)

フレッチャ・ロッサ

Fr1_2Fr2Fr3Fr4Fr5 イタリアにも新幹線らしき列車が大都市間を走っていることはご存じだと思います。しかし、この国の交通の要はやはり車で、車のない生活は考えられません。特に山の上の暮らしが長い私たちは、余計に普段列車に乗る機会が少ないことになります。

フレッチャ・ロッサ(赤い矢)という名前の付いた最新の高速列車には乗ったことが無かった私たちですが、何も予定のない週末に、ふとこの列車で次男と家内を連れてミラノにぶらりと遊びに行くことを思いつきました。

休日は朝と夕方しか走っていないようで、朝早くからの便でトリノの主要駅からミラノの主要駅までのプチ旅行となりますが、予想外にチケットは高く、一般列車の4倍近くしてしまいます。一般の特急でも1時間40分。フレッチャ・ロッサは1時間15分ですから、大したスピードの違いもありませんが、前日から次男と盛り上がっていた関係上、ここまで来たら意地でも乗るしかありません。

待望のフレッチャ・ロッサは車内にWIFIも備わり(しかも料金が1円!)、斬新な車体デザインやイタリア国鉄の割に(失礼でしょうが、何せ汚いやらなんでも壊れているやらのイメージしかなく)綺麗なキャビンや椅子などは感心しますし、2等席でナポリ行ということもあってか車内は完全に満席で、これは今までのイタリア列車の体験ではあまりないお目にかかれない光景です。

しかしながら、朝早くの乗車でしたから出発後は直ぐに家族3人で眠りこけてしまい、車窓もWIFIも全く楽しむ暇もなく、それこそあっという間にミラノ・ガリバルディ駅に到着してしまいまして、う~ん、何というか無理して高額の運賃を払った割に満足感は今ひとつ。

それでも、お世話になった方々へのプレゼントを購入したり、都会ならではの食事も堪能できたり、クリスマス気分で盛り上がるこの時期の都会の賑わいを満喫できたのですから、心の満足は何であれ「プライスレス」。

今年も残すところ後3週間です。

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2011年12月 6日 (火)

ハーブティーの試飲

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Npa2Npa3Npa4_2Npa5Npa6 あるお客様のブランドでハーブティーの生産に入ろうとしています。

今回のハーブティーの種類には、一般的なデトックスとかリラックスとかの他に、肌や髪に良いもの、セルライトに効くもの、ホルモンバランスに寄与するものなど等、ハーブティーの可能性を更に広げる意味での試みがなされようとしています。

効果だけでなく、嗜好品として飲んでも美味しくなくては続きませんので、それらのバランスを得るためには幾度となく試飲が繰り返されることになります。

我々も基本的なそれなりの種類のハーブティーのレシピがありますが、今回はボローニャ大学の薬学を専攻され、エミリアロマーニャ州にある歴史的にも有名な古い街に初めて薬草調剤薬局をオープンさせた、ハーブティーに深い知識を持つアントニオさんに協力をして頂きました。

それにしても以前からこういった試飲は幾度となく繰り返してきましたが、人其々に好みというのは分かれるもので、最終決定するまでに常にそれなりの期間と労力を費やしてしまいます。今回も試飲は未だ入り口に過ぎませんが、果てさてどれほどのハーブティーを飲むことになるのでしょうか。

お腹がダボダボになるくらい飲んでしまった後の食事ですが、これまた毎度のことで、いくら水膨れしたお腹でもいつのまにかスッキリとハイカロリーな食事も苦になりません。これはハーブティーのお蔭というより、「ハーブティーを大量に飲んだのだから」という言い訳回路が働いているのかもしれませんけどね。にしてもこのメインの肉達は手ごわかったです。

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2011年12月 3日 (土)

受け継いでほしいもの

Ton1Ton2Ton3Ton4Ton5Ton6_2 寒い季節が到来すると、お鍋など冬ならではの食事がしたくなります。暖かいスープやお汁もそうですが、そこは日本人ですので眼鏡を曇らせながら「ラーメン」も食べたくなります。

そう思うと居ても立ってもいられなくなる性分でして、本日は豚骨スープを朝から仕込んだりします。2kgで100円もしないような豚骨(牛と違って豚のげんこつは殆ど見当たらないので、しょうがなく肋骨などがメインとなります)を、ショウガやニンニクと一緒にコトコト数時間。夕食に間に合うようにスープを作るのです。

なかなかラーメンに合う麺というものは、いくらパスタ天国のイタリアでも見つかりませんが、本日は手製のワンタンで戴くことにします。ちょっと中身の多いワンタンですが、これがメインの料理ですから食べ応えが必要ということで・・・・・

それにしても、豚の骨を煮込んでいくと、日本人でも戸惑う人がいるほど、かなり個性の強い匂い(ニカワとか表現しますよね)が立つものですが、イタリア人のご近所の人たちはどういう風に感じているのでしょう。大昔にウナギの蒲焼もどきを作って、その後近所中から苦情が来た記憶がありますが、豚骨スープを作り出してから今までその手の苦情は来たことがありません。

そう言えば、ラーメンが大好きなイタリア人が最近周辺に増えている気がします。彼らに言わせると、普通の醤油ラーメンも良いですが、こってり豚骨ラーメンなどは至福の味とか表現する人も存在します。

米国のNYなどでは、博多ラーメンがセレブに大人気と聞きましたし、実際に店では行列が出来ているということで、そのうち寿司ブームのように、イタリアにも本格的ラーメン屋さんがオープンする日もそう遠くないのかもしれません。

でもでも、朝から家族のために何時間もかけて作るスープは、是非代々受け継いでいってもらいたいのですけどね。我家の味と愛情のレシピとして。

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